愛着スタイル〜人との距離感を決める“心の設計図”

「なぜか同じ恋愛パターンを繰り返してしまう」
「距離が近づくと不安になる、でも離れると寂しい」

このような経験はありませんか?
それは、性格や意志の強さだけでなく、“愛着スタイル”と呼ばれる人との距離感や信頼の持ち方のクセが関係しているかもしれません。

目次

愛着スタイルとは

愛着スタイルは、幼少期に養育者(主に親)との関わりの中で形作られます。
小さな頃に「どれくらい安心できたか」「助けを求めたときに応えてもらえたか」という体験が、大人になってからも恋愛・友情・職場の人間関係に影響します。

心理学では、愛着スタイルは大きく4つに分類されます。

4つの愛着スタイル

① 安定型

  • 自分も相手も信頼できる
  • 近すぎず遠すぎない距離感を自然に保てる
  • 困難や衝突があっても関係修復が可能

② 不安型(アンビバレント)

  • 相手の反応にとても敏感
  • 捨てられることへの不安が強く、依存的になりやすい
  • 相手の気持ちを試す行動(わざと連絡を待たせるなど)が出やすい

③ 回避型

  • 自立を重視しすぎて距離を取りたがる
  • 親密さや感情的なやりとりに居心地の悪さを感じやすい
  • 弱みを見せることが苦手

④ 恐れ回避型(混合型)

  • 親密さを求めながらも、強い不信感を抱きやすい
  • 「近づくと傷つくかもしれない」という恐れから、防御的になる
  • 関係が安定しにくい

自分の愛着スタイルを知るヒント

短い質問に答えることで、自分の傾向がなんとなく見えてきます。

  • 相手からのLINEが遅いと落ち着かない → 不安型傾向
  • 恋人や友人がいても、一人の時間を多く欲しがる → 回避型傾向
  • 近づきたいけど、怖さもある → 恐れ回避型傾向
  • 意見が違っても安心して話し合える → 安定型傾向

愛着スタイルは変えられる

愛着スタイルは、生まれつきの性格ではありません
安全で信頼できる人間関係を経験したり、カウンセリングやセラピーを通して「安心してつながれる感覚」を育てていくことで、より安定型へと変化していくことが可能です。

これは時間がかかるプロセスですが、「自分を責める」ことではなく「自分のパターンに気づくこと」が第一歩です。

まとめと次のステップ

愛着スタイルは、私たちが人と関わるときの“心の設計図”のようなものです。
自分や相手の傾向を知ることは、人間関係の不安や誤解を減らし、より安心できるつながりを築く土台になります。

ただし、この“設計図”は固定されたものではありません。
過去の経験や出来事から形作られたものであり、その奥には「信じ込み(ビリーフ)」が隠れていることが多いのです。

たとえば、

  • 不安型の背景には「私は見捨てられる」
  • 回避型の背景には「頼ったら傷つく」
  • 恐れ回避型の背景には「近づくと危険」

といった思い込みがあることがあり、その大本には「愛着を感じて意はいけない」というビリーフが眠っていることがあります。

このビリーフは、幼い頃には必要だった“心を守るルール”ですが、大人になった今も同じ形で働き続けると、人間関係を息苦しくしてしまいます。

ビリーフチェンジのセッションでは、この深い部分にアクセスし、無意識に握りしめてきた思い込みをやさしく手放し、新しい人間関係のパターンを育てていきます。

もし「愛着スタイルを変えていきたい」「もっと安心して人とつながりたい」と感じたら、一度、体験セッションでそのプロセスを味わってみませんか?









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