「2:7:1の法則」

人に嫌われて嬉しい人はいませし、嫌われるのが怖いという心理は誰しもが持つものです。
ですが嫌われないようにと人の評価ばかりを気にしたり、自分を出さずに生きるのは苦しいものです。
人間関係は複雑でただでさえストレスになりがちです。
今日は知っておくと気が楽になる人間関係の法則についてお伝えしますね。

目次

「2:7:1の法則」とは?

あなたは「2:7:1の法則」って聞いたことがありますか?
これはカウンセリングの祖ともいわれるアメリカの心理学者カール・ロジャースが提唱した人間関係の法則です。

この法則では、自分の周りに10人いたとしたら

・2人は気の合う人
・7人はどちらでもない人
・1人は合わない人

ですよ・・・というものです。

別の言い方をすれば

①10人中2人は、自分の考え方や行動について、無条件で賛成してくれる肯定的な人
②10人中7人は、あなたのことは大して気にかけず、その時その時で賛成したり反対したりするどちらでもない人
③10人中1人は何をしてもあなたのことを好意的には思わず、嫌ったり気が合わない人

ということです。
このようにどう対応しても無条件にあなたを嫌う人が10人中一人はいるということです。

全員に好かれるのは無理

もし仮にあなたが人から嫌われたからといって、それは社会組織のメカニズムとして当然の事象ということです。
学校で30人のクラスであれば、少なくとも3人からは嫌われているのです。
ですがそれは、コミュニケーション能力の問題でもなければ、あなたが悪いわけでもありません。

私たちは幼少期から、みんなと仲良くしなさいと育ってきていますから、人を嫌ったり嫌われたりしてはいけないと考えがちですが、10人中一人は相性の合わない人がいますので、あなたが嫌ったり嫌われてしまうのは仕方のないことなのです。
この法則で言えば、もし嫌われている人との仲が改善したとしたら、別の人があなたと不仲になっているでしょう。

あなたが悪いわけじゃない

逆に言えば、10人もいれば「必ずあなたを好きになってくれる人」が2人はいるということです。
ですから嫌われたことを気に病んだり、多くを求めて苦しむのではなくある程度の割り切りが必要です。

全員に好かれようとして八方美人になったり、自分を偽って人ごとに違う人物を演じるのはおかしなことです。
精神衛生をおかしてまで「必ずあなたを嫌う人」に好きになってもらう必要はないと思いませんか?
この地球上には80億もの人間がいます。世界には16億ものあなたを好きな人がいるわけです。
日本だけでも1億人の人がいます。2000万人の人があなたを好きでいてくれますよ。

力を注ぐべきなのは・・・

あなたを嫌いな1人の人に時間を使うより、気の合う人と仲良くすることに時間を使うべきです。
味方がいれば、応援や相談という形で協力関係を築くことができるからです。

ただし、7人のどちらでもない人たちから嫌われることは避けた方がよいでしょう。
どちらでもない人たちから嫌われるということは、あなたが何かしら良くない振る舞いをしていたり、あなた自身の態度や振る舞いに問題があるのかもしれません。また、無意識のビリーフが影響を及ぼしている可能性があります。
2割の気の合う人たちとの信頼関係をベースにして、7割の中間的な立場の考えの人たちにも好意的に受け取ってもらえるようになると、より日常に安心感が広がりますね。

私たちの持ち時間は限られています。1割の困難な人との関係については、ある程度の割り切りをもって適度な距離で対処し、2割の人たちとの関係を大切にしながら7割の人たちといい関係を築けるようにしていきましょう。

人間関係は私たちの幸せに直結する生きていく上で欠かせないものです。
ですが過去と他人は変えられません。
問題を放置せずに主体的に解決に向けて取り組んでいきましょうね。






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