「怒り」の感情の取り扱い方

爆発させると一瞬で、人間関係も人生もこわしてしまうほどのパワーを持つ「怒り」の感情。
あなたはこの感情と上手くつき合えていますか?
今日は「怒り」の感情についてお伝えしていきますね。

目次

怒りの感情って?

感情の中でも扱いがやっかいで、かつ嫌われがちな「怒り」ですが、ネガティブと言われる感情はどれも、危険な状況から自分を守ってくれるものなんですね。その中でも「怒り」を詳しく見ていきましょう。

「怒り」の感情の目的

先ほどネガティブな感情は、どれも命を守るためのものと述べました。
中でも「怒り」は外敵から身を守るためにNOと言ったり、戦ったりするための大切なエネルギーなんですね。
もしも会社でパワハラに遭ったら、「やめてください」とはねのける必要がありますし、理不尽な要求にはNOという必要があるわけですね。また、「なにくそ」と思えば強大なパワーをもたらしてくれます。
「怒り」が嫌われがちなのは「攻撃」と混同しているからです。ですが本来は「防御」のためのエネルギーなんですよね。

「怒り」はなぜ爆発するのか?

「怒り」のエネルギーは、正しく使うと問題解決へと導いてくれるものです。
ですが、周囲に当たり散らしたり、爆発させてしまっているイメージの方が強いのではないでしょうか?
私たちは小さなころから、家庭や学校などで「怒ってはいけない」「怒るのははしたない」「人を傷つける」などの理由で、「怒り」を我慢することをよしとされてきました。ですが「怒り」は本来、命を守るためのエネルギーですので、否定し抑え込もうとすればするほど反発して大きくなっていくんですね。

自分を守ろうとして湧いてきたエネルギーは、否定され使われないと身体に残ったままになります。そしてどんどん溜まっていき、ある日コップの水がいっぱいになって、ちょっとの刺激でもあふれてしまうわけです。
これを防ぐ方法は、自分の「怒り」を否定せずに、OKを出すということです。
ここで勘違いしてほしくないのは、「怒り」の感情にOKを出すことであって、「怒り」の行動にOKを出すわけではないということです。

「怒り」の解放

「怒りは悪いもの」という間違った考えがあると、無意識に抑圧してしまい自分が怒っていることにすら気づかない人もいます。ですが実際には溜まっているので、先に述べたように溢れてしまってから自分の怒りに気づくなんてことも…昔の私もそうでした。
確かに溢れてしまうような表現では、人や自分を傷つけてしまうことがあるかもしれませんね。そうならないためにも「怒り」が溜まっていることに気づき、適切に解放していきたいものですね。

「怒り」の安全な解放

「怒り」は相手をはねのけたり、困難な状況を打破したりするためのエネルギーですから、とても強いエネルギーです。建設的に方向づけをしてやればかなりのパワーを生むことになるでしょう。しかし、そうできる時ばかりではありませんね。特に「ゆるせない」などの思考が結びついた強い「怒り」は、そのままの状態で扱うのはと手も難しいものです。
まずは怒りのエネルギーを冷静に扱える程度まで、クールダウンすることが必要です。その時に大切なのは、自分の”意思”で「怒り」を出すということです。そうすることで「怒り」に振り回されるのではなく、「怒り」に対して主導権を持つ感覚が生まれ、振り回されることが減ってきます。

「怒り」の解放ワーク

以下に、自分で出来る「怒り」の解放のワークをあげておきます。ご自身に合うものを選んで実践してみて下さいね。

  • 大声を出す―カラオケやスポーツ観戦、車の中や海に向かって叫ぶなど
  • 紙にかきなぐる―怒りを感じながら、それを紙にそのまま書きなぐる
  • 新聞紙をまるめてクッションを叩く―怒りの気持ちを感じ息を吐きだしながらたたく
  • 運動をして汗をかく―筋トレやジョギングなど汗をかく運動をする
  • イメージワークー妄想の中で、蹴ったり叩いたりする
  • 怒りを感じる―怒りを感じている身体の部位を特定し、手を当てて「出てきていいよ」と深呼吸する

偽物の感情(二次感情)としての「怒り」

「怒り」はニセモノの感情(二次感情)としても使われることが多い感情です。

本当は怖いのに怒りで表現する
本当は悲しいのに怒りで表現する

怒っている人というのは、その自分の怖さや悲しさを「わかってほしい」んですね。何らかの理由で、素直にわかってとは言えない。その気持ちを「怒り」を使って表現しているのです。
ここで注意してほしいのは、通常、感情は感じると消化していきますが、ニセモノの感情の「怒り」は、いくら感じても消化されないということです。
この場合、わかってほしい「恐れ」や「悲しみ」を感じることでようやく消化されます。

これらの「怒り」は、実は過去の未消化が、現在の事柄を使って「わかってほしい」と訴えてきていることが多かったりします。セッションではこうした未完了を完了させていくお手伝いもしています。
イライラが止まらない方や、怒りが使えない方、感じられない方など、是非大きな問題になる前に解決することをお勧めしますよ。




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