頑張っているのにうまくいかないときは、まず「現在地」を確かめてみる

頑張っているのに、なかなかうまくいかない。
そんなとき、多くの人は、やり方を変えようとします。
本を読んだり、誰かに相談したり、新しい方法を試したり、環境を変えたり。
もちろん、それが必要な場合もあります。
けれど、何をしても同じところでつまずくなら、進み方を考える前に、一度確かめてみてほしいことがあります。
それが、自分の「現在地」です。

目次

目的地だけでは、人生のナビは動かない

車のナビは、目的地を入力するだけでは正しいルートを示せません。
今、どこにいるのか。現在地がわかって、初めて目的地までの道が決まります。

人生も同じです。

「もっと自分らしく働きたい」
「人間関係をよくしたい」
「今の苦しさから抜け出したい」どこへ向かいたいのかを考えることは大切です。
けれど、現在地を見誤ったままでは、一生懸命進んでいるのに、目的地から遠ざかることもあります。

人生のGPSは「事実」

車の現在地を教えてくれるのは、GPSです。
では、人生の現在地を教えてくれるGPSは、何でしょうか。
それは、今の自分に起きている「事実」です。

その事実には、外側と内側があります。
外側の事実とは、
・今、どんな仕事をしているのか。
・どんな環境や立場にいるのか。
・何ができて、何が難しいのか。
・どんなスキルや経験があるのか。
・収入や人間関係はどうなっているのか。
といった、目に見えやすいものです。

一方、内側の事実とは、
・疲れている。
・不安がある。
・違和感がある。
・本当はやりたくない。
・うまくいっているのに、満たされていない。
・少し楽しさや希望を感じている。
といった、自分の中で実際に起きていることです。

外側だけを見れば、仕事もあり、成果も出ていて、大きな問題はないように見えるかもしれません。
けれど内側では、苦しさや限界を感じていることもあります。

外側と内側。その両方の事実を見て、初めて今の自分の現在地がわかります。

事実と解釈が混ざると、現在地を見誤る

私たちは、事実をそのまま見ているつもりでも、そこに解釈を加えていることがあります。

たとえば、「仕事でミスをした」これは事実です。

けれど、
「私は仕事ができない」
「もっと頑張らなければならない」
「こんな自分ではダメだ」
これは解釈です。

また、
「仕事に行こうとすると体が重くなる」
これは内側の事実です。

けれど、
「これくらいでつらい私は弱い」
「周りはもっと頑張っている」
「休んではいけない」
これは解釈です。

事実と解釈が混ざると、本当は疲れているのに「努力が足りない」と考えたり、違和感があるのに「逃げてはいけない」と自分を動かし続けたりします。
すると、自分に必要なこととは違う方向へ進みやすくなります。

解釈の背景には、無意識の前提がある

同じ出来事でも、人によって受け取り方は違います。
それは、これまでの経験の中で身につけた思い込みや前提が、解釈に影響しているからです。

たとえば、
「頑張らなければ認めてもらえない」
「迷惑をかけてはいけない」
「失敗してはいけない」
「期待に応えなければ愛されない」
こうした前提があると、十分頑張っていても「まだ足りない」と感じます。

休む必要があっても、「もっと頑張るべきだ」と考えます。
本当は望んでいなくても、「やらなければならない」と続けてしまいます。

目的地にも、この前提が影響することがあります。
「成功したい」
「評価されたい」
「必要とされたい」
その願いの奥に、
・認められなければ価値がない。
・役に立たなければ居場所がない。
・失敗したら見捨てられる。
という不安が隠れていることもあります。

すると、
・目標を達成しても安心できません。
・成果を出しても、まだ足りない。
・評価されても、次を求める。
・環境を変えても、似たような苦しさを繰り返す。

目的地だと思っていたものが、本当の願いではなく、不安から逃れるための目標だったということもあるのです。

前提が変わらなければ、同じルートを選びやすい

・職場の人間関係に悩んで転職したのに、新しい職場でも同じように苦しむ。
・パートナーが変わっても、また我慢し続ける。
・「もう無理はしない」と決めたのに、気づけば人の期待に応えようとしている。

こうしたことが起きるのは、意志が弱いからではありません。
道を選ぶときの前提が変わっていないからです。

「嫌われない道」
「失敗しない道」
「認められる道」
「自分より周りを優先する道」
こうした基準で選んでいると、環境が変わっても、同じ方向へ進みやすくなります。

現在地を知ることは、ただ立ち止まって自分を見つめることではありません。
自分の力を、必要な方向へ使うための出発点です。

一人では見つけにくい現在地もある

自分の解釈や前提は、長い間当たり前のものとして使ってきたため、自分では気づきにくいものです。
だからこそ、誰かと話しながら、
・何が事実で、どこからが解釈なのか。
・どんな前提が選択に影響しているのか。
・本当は、どんな人生を生きたいのか。
を整理していくことが役に立つ場合があります。

答えは、外から与えられるものではありません。
多くの場合、心の奥ではすでに知っていても、思い込みや不安によって、その声が聞こえにくくなっています。
セッションでは、その奥にある感情や前提を一緒に確かめながら、今の現在地を明らかにしていきます。

・頑張っているのに、なぜか同じところでつまずく。
・考えても、本当はどうしたいのかわからない。
・環境を変えても、似たような悩みを繰り返してしまう。
そんなときは、さらに頑張る前に、一度、現在地を確かめてみてください。

あなたに力がないのではなく、今いる場所や選んでいる道が、見えにくくなっているだけかもしれません。
現在地がわかれば、進む方向は見えてきます。
その一歩を、セッションで一緒に見つけていけたらと思っています。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次