ドラマ三角形とは?

もしもあなたが、いつも大変な役回りになったり、自分をダメな人間だと思ったりするなら、もしかするとドラマ三角形に巻き込まれているかもしれませんね。

今日はドラマ三角形について見ていきましょう。

目次

ドラマ三角形とは?

ドラマ三角形というのは、3つの役割にはまる人間関係の心理ゲームのことで、1968年に精神科医のカープマンによって提唱されたモデルです。

心理ゲームとは、交流分析で有名な精神科医エリック・バーンにより発見されたもので、何度も繰り返し行われる、最後に嫌な気分を味わうやり取りのことです。

ドラマ三角形の3つの役割

①犠牲者…かわいそうな私

犠牲者は「誰かのせいで傷つけられた」「自分はなんて不幸なんだ」「私は悪くないのに、ひどい目にあった」と犠牲者の立場をとります。

「I am not OK, You are OK」という枠組みを持っており、自己否定感が強く「自分は何をやってもうまくいかない」「自分なんてダメ人間だ」と心の底で思っています。

②救済者…私が助けてあげよう

救済者は、傷ついている人や、困っている人を助ける立場をとります。注意すべきは「偽りの救済者」であることです。
「I am OK」と自分に言い聞かせていますが、実は 「I am not OK」を隠し持っており、実際には 「I am not OK, You are not OK」の枠組みを持っています。

一見犠牲者を救済しているようですが、それは表面的であり、本質的な解決をもたらさず、余計に犠牲者を依存的にさせます。

自信があるように見えますが、深いところでは、自信の無さをかかえており、偽りの救済行為により自分の価値を高めた気になり不安をまぎらわせているのです。

③迫害者…悪いのはお前

犠牲者に対して怒りをもって高圧的に対峙し、批判し、抑圧し、コントロールしようとします。
「 I am OK,  You are not OK」の枠組みを持っています。

また犠牲者に対して「おまえは本当にダメなやつだな」「全部おまえのせいだ」「おまえは怠惰で、無能で、やる気もない」「またやらかしたのか!」という態度で接します。

実際のケース

実際にはどんなケースがあるでしょう?ちょっと想像してみてください。

父親が怒ってばかりいる。(迫害者)
子供はその犠牲になる。(犠牲者)
母親はその救済に入る。(救済者)

どうでしょう?
このドラマに見事に当てはまっていますね。

そしてこれは同じ人の中でも、役割を変えて行われることが多々あります。
例えば前述の父親と母親の間であれば、
「俺は神経を擦り減らしているのに、お前は全然わかっていない」と自分は犠牲者の役割を演じ、母親に加害者の役割を演じさせたり、
「俺は子供のためを思って叱ってやっているが、その矛先が母親に向かっている」と自分を救済者の役割を演じ、母親に犠牲者の役割をさせるなどです。

このように、役割は場面が変わるごとにくるくる変わることがあります。
しかしこの三角形にいる限り、人間関係のトラブルに囚われていることに変わりはありません。

ドラマ三角形の原因

ではなぜ人を変え役割を変えて、繰り返してしまうのでしょうか?
それは3者に共通の「思い込み」を持っているからです。その思い込みはこれです。

”ありのままの自分には価値がない”

“ありのままの自分には価値がない”と思っているから、誰かに依存して役割を演じているんですね。

この思い込みは無意識の領域に潜んでいるため、この心理ゲームにも気づきにくいのが特徴です。

心理ゲームから降りるには?

抜け出すステップ

では役割から降りるにはどうしたらよいでしょうか?
次のステップで抜け出すことが可能です。

①役割に気づく
②思い込みを手放す
③役割を降りる

まずは自分がその役割を演じていることに気づくことが、最初のステップです。

本来の価値

本来、人の命とは何かが出来るとか出来ないにかかわらず等しく価値のあるものです。

本当は
誰かに助けてもらわなくても
誰かを落とさなくても
誰かを救わなくても
あなたはあなたのままで十分価値があるのです。

思い込みを手放して本来の輝きを取り戻し、素敵な人生を再創造していきましょうね。




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