命令型のリミッティング・ビリーフ(ドライバー)
前回は禁止型のリミッティング・ビリーフの中でも代表的な24個をお伝えしました。
今日は命令型のリミッティング・ビリーフを見ていきましょう。
命令型のリミッティング・ビリーフ(ドライバー)
命令型のリミッティング・ビリーフは通称ドライバー(駆り立てるもの)と呼ばれます。
人が禁止型のリミッティング・ビリーフによって、大きなストレスを感じる前には、その反対の努力をする傾向があります。
例えば、「重要であってはいけない」という禁止型のリミッティング・ビリーフを持つ人は、「他人を喜ばせなければならない」などの命令型のリミッティング・ビリーフによって、現実離れした過剰な努力に駆り立てられますが、結局最後には上手く行かずにかえって落ち込みを深くするという具合です。
そうやって、「重要であってはいけない」というビリーフを強化していくのです。
5種類のドライバー(駆り立てるもの)
人を現実離れした過大理想へと駆り立てる「もし、~が出来れば私はOKである」という命令型のリミッティング・ビリーフ(ドライバー)には次の5種類があります。
- 完全でなければならない
- 強くなければならない
- 一生懸命努力しなければならない
- 他人を喜ばせなければならない
- 急がなければならない
これらのドライバーは、強度は別として誰もが持っていると言われます。
どこまで行っても際限がなくいずれは破綻という結末を迎えます。
ドライバーの役割と特徴
ドライバーに従って努力している間は、禁止型のリミッティング・ビリーフによって作り出されるつらい感情に直面せずに済むため、ドライバーは一時的に禁止型のリミッティング・ビリーフを隠す役割を果たします。
しかし、ドライバーの誘惑に乗って駆り立てられていると、やがては禁止型のリミッティング・ビリーフが作用し始めるため、自分の期待通りにはいかない状況に陥り、その結果強い挫折感に襲われることになります。
また、自分の中に強いドライバーを持っていると、他人に対しても同じ要求をしたくなります。例えば「私は強くなければならない」というドライバーを強く持っていると、人に対しても強くあることを要求したくなるのです。
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