偶発性のチャンスを生かす
「自分軸」が大事ですよ…
「魂」の望むことを…
昨今はそんなフレーズが出回っていますので、耳にすることも多いかもしれませんね。
ですが今日お伝えするのは、それとは真逆のこと…
「自分軸」にとらわれ過ぎるな
「魂の望み」にこだわり過ぎるな
ということなんですね。
すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今日はキャリアの世界では有名な
「ブランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)計画された偶発性理論」
をご紹介したいと思います。
ふたつのキャリア理論
キャリアアンカー理論
「ブランド・ハップンスタンス理論」が生まれる前までのキャリア理論の主流は、
アメリカの組織心理学者のエドガー・H・シャイン博士によって提唱された「キャリア・アンカー理論」でした。
キャリアアンカーとは自分にとって最も大切でこれだけは譲れないという個人の価値観や能力といった、
なかなか変わりづらい部分を人生の錨( = アンカー)に例えたもので、
そのキャリアアンカーを参考に自らの将来像を設計して、そこから逆算してキャリアを積み上げるという
積み上げ型の理論になります。
プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)理論
これに対して、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が発表した、
「プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)理論」は、
キャリア形成の8割が偶然によって決まるというものです。
数百人のビジネスパーソンを調査した結果、なんとキャリアのターニングポイントの8割が偶然の出来事であり、
18歳の段階でなりたいと考えていた職業に就いた人の割合はわずか2%に過ぎなかったということなんですね。
現在の主流
グローバル化やIT化といった変化の激しい昨今においては、5年後10年後を予測して行動することは
ますます困難になってきています。
それはキャリアや人生に関しても例外ではなく、何が起こるかわからない世の中で、
遠い未来のことを計画しても思い通りにいかない…という時代の背景から
偶発的な出来事からチャンスを掴み、自らのキャリアや人生に活かしていくといった考え方が
受け容れられるようになってきたわけです。
計画や未来を描くことが無意味だと言っているのではなく、キャリアアンカーで方向性を定めつつも、
そのアンカーや達成ルートに固執するのではなく、ブランド・ハップンスタンスで偶発的なチャンスを掴み取る
という姿勢が大切だということです。
「自分軸」は様々な体験を経て、ステージが変わると変化していきます。
それは「魂の願い」というものが、実は最初から見えているわけではなく進んで行って初めて
わかってくるものだからなんですね。
ですから「自分軸」にとらわれ過ぎるな…「魂の望み」にこだわりすぎるな…ということなのです。
計画的に偶発性を起こすには
では「自ら偶然のチャンスを生み出す」といった一見すると矛盾するような「計画的」に「偶発性」をおこすには、
どのようにしたらよいのでしょう。
プランド・ハップンスタンス理論では、キャリアを好転させるために偶発的な出来事を待つのではなく、
自ら行動することがポイントだよと教えてくれています。
幸運な人の5つの行動特性
それでは幸運な人が持つ5つの行動特性をご紹介しておきますね。
- 1.好奇心:新しい学びの機会を模索し続ける
- 2.持続性:失敗に屈せず努力し続ける
- 3.柔軟性:姿勢や状況を変えることを進んで取り入れる
- 4.楽観性:新しい機会は実行でき達成できるものと考える
- 5.冒険心:結果が不確実でもリスクを取って行動する
この5つを意識して固定観念に縛られずに、常にオープンマインドで日々を過ごしていきましょう。
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