「自我」は悪者ですか?「自我」の役割を知ろう!

「自我」=エゴについてどのようなイメージを持っていますか?
どちらかというと嫌厭されがちな「自我」なのですけど必要だからあるのですよね?
今日はそんな「自我」についてその役割を見ていきましょう。

目次

「自我」という仕組み

あいつは我が強い!
エゴイスト(利己主義者)
エゴイズム(自分本位)

など「自我」=エゴについては、どちらかというと嫌われ者のイメージが定着しているのではないでしょうか?
ですが、実は「自我」自体に問題があるわけでも悪者というわけでもありません。
「自我」は全体に降りかかっている「私」と「私以外」という、分離感を生じさせる後天的なプログラムのようなものであり、膨大な数のビリーフから出来ています。

人間はこれまでの歴史の中で、コミュニケーションの手段として言葉を創造し、記憶という仕組みも発達させてきました。
私たちは物心がついてから、五感を通して感じたことや学習してきた知識、体験したすべてを記憶してきたわけです。

過去の体験が記憶された「自己意識」が「自我」という私たちの一部であり、それは「自分らしさ」という多様性や「生きている実感」を生み出すための一つのシステムのようなものなんですね。

「自我」の特徴

「自我」は常に他者との違いに目を向けますし、その違いを証明しようとします。
それが「自我」にとっての役割であり成功体験でもあるわけです。

そのために「自我」は、常に思考や感情を通してBGMのように私たちに語り掛けてきます。

・このままじゃダメ….もっともっと
・足りていないもの、違いはなぁに?
・~ねば~べき
・どうせ~、どうして~
・もし~だったら….

この他にも不安から過度に執着したり、被害者意識や加害者意識自己否定やその裏返しである特別意識なども「自我」のなせる業です。
自分を危険から守り、比較して切り分けるという性質が「自我」の持つ役割なのですね。

上記のような特徴を感じたら「自我」の働きはある意味、健全であり、役割をまっとうしてくれているわけです。

「自我」とどう付き合うか?

健全な「自我」というのは、「人」としてよりよく生きるためには大切なものだとも思っています。
「自我」の防衛本能があるから、ある程度安心して生きられるわけですし、享受できていることもたくさんあるのです。

ですが時に暴走してしまうこともありますし、自分の可能性に制限をかけてしまうこともよくあります。
(悪者だと決めつけて排除しようとすればするほど、暴れてしまいますね)
問題を起こしたり、お悩みにつながるようであれば、本質との共存がうまくいっていないわけです。
もともとは生存戦略や周囲と調和するための機能ですから、合わなくなったものは最適化したり、本質とうまく共存させたりしながら付き合い方をマスターしていくことが大切です。

「自我」の特徴を知って、その仕組みと上手に付き合うことが出来れば、分離の感覚である「個」や人間として生きる実感を存分に味わうことができますし、「個」としての経験や多様性を共有することもできますね。

本来の「自我」の役割は、本質の命がその創造性を使い存分に輝くためのサポートです。
大切なのは本質である命の願いを知ったうえで、それに合うように最適化していくことだとも思うわけです。

「自我」との上手な付き合い方

「自我」の優秀なところは、過去の失敗や自分にとって嫌だったことを記憶しておき、今や未来に向けてどういう選択をすることがベストなのかを、経験をもとに自動的に判断してくれるところです。

ですから日常のルーティンなど、スピーディーに最善最適な方法を導き出すことはお手の物ですし、リスク管理などは得意中の得意です。
また「分離」の意識はビジネスにおける、他者との差別化には必要不可欠ですから、ブランディングなども得意分野でしょう。

大切なのはいつ活躍してもらうか?
どんな場面で働いてもらうか?です。

「自我」は過去の体験や未来への不安から、ついつい防衛的になって自分の可能性に制限を加えてしまうことが多々あります。
未来を描くときなどは特に、本質の声に耳を澄ませるとともに理性を使うことが大切ですね。
不要なBGMが聞こえてきたら、

いつもありがとう♪
今はいいから少し休んでてね♡

そんな風にやさしく対応してあげましょう。
また、お悩みにつながるレベルであれば、しっかりと本質と共存できるよう、自我を構成している個々のビリーフを最適化していくことが大切です。
命の輝きを感じながら「自我」の性質と上手に付き合って、幸せな日々を創造し続けていきましょう。

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